「記録的短時間大雨情報」が発表された時の対処方法
■「記録的短時間大雨情報」が発表された際に注意すること
この情報は、「大雨警報」中に雨量が急激に増加した際に発表されます。現在進行形の危険情報であるため、迅速な対応が必要です。
・避難勧告や避難指示が出ている場合は、大至急避難を開始する。
・すでに道路が冠水し避難が間に合わない場合は、建物の上階へ移動する。
・短時間で急激に増水をするため、現時点で大丈夫であっても河川から離れる。
・地下街やアンダーパス(地下へ潜る立体交差)はなるべく通行しない。
・マンホールのフタが外れることがあるため、落下に注意する。
■「記録的短時間大雨情報」の内容と、発表時の対処方法
「記録的短時間大雨情報」は、「大雨警報」が発表されている最中、数年に一度レベルの記録的な大雨が短時間で観測された際に発表されます。注意報や警報と異なり、危険が高まる前に発表されるのではなく、異常事態のさなかに発表される情報であるため、迅速な対応が求められます。
市町村単位の細かい単位で発表されるため、自宅や現在いる場所が対象地域に含まれている場合は、特に注意が必要です。発表された時点ですさまじい豪雨となっているため、すでに道路が冠水している場合は無理して避難所へ行かず、周囲の状況をみながら自宅の上階へ移動したり、貴重品を高い場所へ上げるなどの対応をしてください。
また、一連の雨により土砂災害の危険が高まると、「土砂災害警戒情報」が発表され、土砂災害の危険が高まっていることが伝えられるので、情報収集を続けながら状況を逐一確認し、避難の準備や避難行動を取るようにしましょう。
■「記録的短時間大雨情報」と「大雨特別警報」について
「記録的短時間大雨情報」は実際に観測された雨量に基づいて発表され、「大雨特別警報」は予想により発表されます。「記録的短時間大雨情報」の発表後も、引き続き雨が降り続けると予想される場合、「大雨特別警報」の発表がされることが考えられます。
「記録的短時間大雨情報」が発表された段階ですでに相当な豪雨となっていますので、道路が冠水して避難が難しい場合などは、自宅や近所の建物の上階へ移動するなどし、身の安全を確保することが必要です。